研究計画

  • HOME »
  • 研究計画

令和5年度 研究主題

持続可能な社会の創り手となる子どもを育てる社会科学習
~子どもが主体的に学び続けるための手立ての開発を目指して~

主題設定の理由

 名古屋市社会科同好会では、令和4年度に実施された全中社研名古屋大会に合わせ、令和2年度から、「人間の生き方を問い続ける社会科学習」を研究主題として設定して研究を進めてきました。さらに、昨年度には、個別最適な学びと協働的な学びを一体的に充実させるための「学習活動の工夫」を重視して研究を推進してきました。不易と流行を融合させながら、小・中学校の会員が連携して研究を進めていくことで、これまで社会科同好会が大切にしてきた理論や会員同士のつながりを発展させ、新時代の学びにつながる研究の礎を築く一年とすることができました。今年度の研究部では、これまでに培ってきた社会科の理論や会員同士のつながりを生かし、小・中学校の連携をさらに強化していくとともに、各学年・各分野の特性を生かした学習の在り方について、研究を深めていきたいと考えています。
 「次期教育振興基本計画(答申)」では、予測困難な時代の中においても、持続可能な社会の創り手となる人材の育成と、日本社会に根差したウェルビーイングの向上をコンセプトとし、それを受けた今後の教育政策の基本方針として、学び続ける学習者の育成を掲げています。生涯にわたって学び続け、誰もが自分らしく幸せに生きていくことができる、持続可能な社会を創造していくために、子どもたちが夢中になって探究し、主体的に学び続けることができる社会科学習の在り方を模索していきたいと考えています。
 以上のことから、上記の主題と以下の目指す子どもの姿を設定し、各学年・各分野において、目指す子どもの姿を育成するための社会科学習の在り方について研究を進めていきます。

目指す子どもの姿

問題や課題の解決に向けて、主体的に学び続けることができる子ども

目指す子どもの姿を育成するための手立て

 目指す子どもの姿の育成に向けて、以下の手だてを工夫することで指導の在り方を研究していくとともに、指導と評価の一体化を図るため、評価の在り方についても研究を進めていきます。

主体的に学ぶための学習段階の設定  全中社研名古屋大会に向けて構築してきた学習段階や、OECD の「Learning Compass 2030」の中で、継続的に自らの思考を改善し、ウェルビーイングに向かうための学習サイクルとして提唱された「見通し、行動、振り返り(AAR)サイクル」などを基に、子どもたちが主体的に学習に取り組むために、各段階で期待される具体的な学習者の姿が明示された学習段階を設定し、その有効性について検証していきます。
学び続けるため学習問題(学習課題)と学習活動の設定 子どもたちが学びたいことを夢中になって学ぶことができる学習問題(学習課題)を子どもや教師が設定できるようにします。そして、その解決に向けて、自分のペースで自分に合った方法を選択しながら学習を進めさせたり、必要に応じて教師や級友、問題や課題に関わる人々との協働を促したりするなど、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実が図れる学習活動を設定し、その有効性について検証していきます。

 

PAGETOP
Copyright © 名古屋市社会科同好会 All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.