令和5年度 活動基本方針
人とのつながりを大切にする同好会活動
~憧れの人が見付かる同好会活動を目指して~
令和5年3月8日、文部科学省の中央教育審議会において、「次期教育振興基本計画について(答申)」が取りまとめられました。その中身を読むと、聞き慣れない「ウェルビーイング」という言葉がキーワードとして何度も出てきます。ウェルビーイングとは、「身体的・精神的・社会的に良い状態にあることをいい、短期的な幸福のみならず、生きがいや人生の意義など将来にわたる持続的な幸福を含むものである」と答申の中で定義されています。そしてその、ウェルビーイングを実現するためには、人との協調的なつながりが大切であると述べられています。
新型コロナウイルスが猛威をふるったこの3年余の期間、試行錯誤しながらも社会科同好会は学びを止めることなく歩みを進めてきました。とはいえ、人と会うことが大きく制限をされていたことの影響を拭い去ることはできず、同好会が大切にしてきた人とのつながりが希薄になっていたことは否めません。しかし、私たちを取り巻く環境は変化しつつあります。まだまだ予断を許さない状況ではありますが、令和5年5月8日から、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを2類から5類へと移行される方針が政府から打ち出されました。人と会うことに様々な制限がされてきた日々から少しずつ解き放たれつつあります。
そこで今年度は、名古屋市社会科同好会が発足以来大切にしてきた、人とのつながりを大切にするという原点に立ち返ることが必要だと考え、テーマを設定しました。
「人とのつながりを大切にする同好会活動」にするためには、会員同士が様々な同好会活動を通して良好な関係を築き、憧れの人が見付かるようにしてくことが大切であると考えます。
そこで今年度は、これまで行ってきた様々な活動の意義やねらいをもう一度捉え直し、若手・中堅・ベテランの会員が少しでも関わり合えるように活動の内容を考えていきたいと思います。また、活動の開催方法については、コロナ禍以前のように全ての活動を対面に戻すことはせず、コロナ禍で培ったオンライン会議システム等も活用しながら、対面での会とオンラインでの会どちらがより充実した活動になるのかを選択・判断しながら進めていきたいと思います。
若手・中堅の先生方には、同好会が主催する様々な活動に積極的に参加し、一人でも多く、憧れの人を見付けてほしいと思います。また、憧れの人となるような素地を身に着けていただきたいと考えています。ベテランの先生方には、これまで参加を見送られていた活動にも足を運んでいただき、後輩たちへのアドバイスや温かい声掛けをしていただけたら幸いです。
名古屋市社会科同好会の諸活動
研究 | 研究主題を「持続可能な社会の創り手となる子どもを育てる社会科学習~子どもが主体的に学び続けるための手立ての開発を目指して~」と設定し、「主体的に学ぶための学習段階の設定」と「学び続けるため学習問題(学習課題)と学習活動の設定」に重点を置いた研究を行う ・小学校部会 ・中学校部会 ・研究推進部会 |
研修 | 会員相互のつながりを広げ、社会科の授業力を高めることができるような研修を行う ・全体会 ・授業づくり講座 ・授業力アップ研修グループ ・ステップアップ研修 ・フィールドワーク |
広報 | 名古屋市社会科同好会の活動や社会科教育に関する情報の提供を行う ・同好会ひろば ・あゆみ ・名簿 ・ホームページ ・同好会LINE |
会員交流 | 会員の交流を図る懇親会・交流会を行う ・同好会懇親会 ・オンライン交流会 |
令和5年度 年間活動計画
4月27日 | 社会科同好会全体会 |
5月17日 | 第1回ステップアップ研修全体会 |
5月25日 | 「同好会ひろばNo.1」「会員名簿」発行 |
5月26日 | 小学校部会・中学校部会 |
6月8日 | 第1回授業づくり講座 |
6月22日 | 第1回オンライン交流会 |
6月29日 | 「同好会ひろばNo.2」発行 |
7月6日 | 第2回授業づくり講座 |
7月18日 | 第2回ステップアップ研修全体会 |
7月27日 | 小学校・中学校合同部会 |
9月1日 | 「同好会ひろばNo.3」発行 |
9月5日 | 指導者研修会 |
9月7日 | 小学校部会・中学校部会 |
9月14日 | 第3回 授業づくり講座 |
11月29日 | 小学校・中学校合同部会 |
12月7日 | 第2回オンライン交流会 |
1月11日 | 「同好会ひろばNo.4」発行 |
1月18日 | 小学校・中学校合同研究発表会 |
2月1日 | 第3回 ステップアップ研修全体会 |
2月8日 | 社会科同好会全体会 |
3月7日 | 「同好会ひろばNo.5」「あゆみ」発行 |